四行共同SPCを活用した一括ファクタリングの取扱いについて

 株式会社 北都銀行は、株式会社 サンワ(本社 秋田市、代表:宮田 諭 氏)との間で、四行共同SPC(特別目的会社)を活用した「一括ファクタリング(支払手形削減スキーム)」の取扱いを開始いたしましたのでお知らせします。
 本件は、当行一括ファクタリングスキーム活用の3例目となります。

1.取扱企業
株式会社 サンワ
代表取締役 宮田 諭
(本社:秋田市山王五丁目9番31号  業種:金物卸売業)


2.「SPC一括ファクタリング」について
 SPC一括ファクタリングとは、納入企業が支払企業向けに保有している売掛債権をSPC(特別目的会社:株式会社シンフォニー・アセット・カンパニー)が一括して買取ることにより、支払企業に代わって納入企業に代金を支払う仕組みです。手形の現物がなくなることで、事務の合理化とコスト削減を図ることができます。また、納入企業が売掛債権の割引を希望する場合には、支払企業の高い信用力に基づいた所定の金利が適用されるため、納入企業の金利負担軽減にもつながります。株式会社サンワ様では、経理事務の効率化や印紙税の削減効果が見込まれます。また、郵送時の手形の紛失や盗難などのリスクを回避できます。
※ 詳細は「SPC一括ファクタリングのスキーム図」をご参照下さい


 SPC一括ファクタリングのスキーム図


 【支払企業様のメリット】
 ・ 経費削減と事務の合理化(手形発行事務・印紙税の軽減)が図れます。
 ・ 手形の紛失・盗難等の事故防止ができます。
 ・ 同システム導入は支払企業様の高い信用力が前提となるため、自社の信用力を対外的に
アピールできます。
 
 【納入企業様のメリット】
 ・ 手形管理事務の効率化(期日管理、手形事故防止)が図れます。
 ・ 経費削減と事務の合理化(集金事務・領収書発行の負担軽減)ができます。
 ・ 低利な資金調達が可能となり、資金調達方法の多様化が可能となります。


四行(当行、みちのく銀行、東北銀行、荘内銀行)共同SPCについて

名称 株式会社 シンフォニー・アセット・カンパニー
設立年月日 平成18年5月17日
設立目的 金銭債権を購入し、それを裏付けとして資金を調達することを目的として設立
その他  「一括ファクタリング」は大企業および大手銀行においては定着しておりましたが、比較的規模の大きい企業が対象でありかつ相応の導入費用負担が発生するため、地方ではあまり浸透しておりません。また、我々地方銀行においても、同業務を取扱するには多額のシステム投資を要する為、単独で取扱することが出来ませんでした。
 今回、地方銀行四行はこの課題を解決するために、システムを共同運営し、費用按分や事務の一元化を行うことでコスト圧縮を図り、地域の中小企業のお客様への対応を可能なスキームとしました。