SPC一括ファクタリングの取扱開始について

 北都銀行は、従来の手形支払に代わる新しい決済方式として「SPC一括ファクタリング」の取扱を開始いたしますのでお知らせいたします。

 「SPC一括ファクタリング」とは、納入企業が支払企業向けに保有している売掛債権を株式会社
シンフォニー・アセット・カンパニー「以下:『SPC』(※)」が一括して買取ることにより、支払企業に代わって納入企業に代金を支払う仕組みです。手形の現物がなくなるだけで、納入企業が享受できる機能(手形割引等)はシステム導入前と同様であり、手形の管理・取立事務の軽減やコスト削減につながる効果があります。
 電子記録債権法(平成19年6月成立・平成20年度中施行)に伴い、手形の削減が進んでいる状況下、新しい決済手段として一括ファクタリングが注目されております。これまで、「一括ファクタリング」は大企業および大手銀行においては定着しておりますが、比較的規模の大きい企業が対象でありかつ相応の導入費用負担が発生するため、地方ではあまり浸透しておりません。また、我々地方銀行においても、同業務を取扱するには多額のシステム投資を要する為、単独で取扱することが出来ませんでした。
 今回、地方銀行四行はこの課題を解決するために、システムを共同運営し、費用按分や事務の一元化を行うことでコスト圧縮を図り、地域の中小企業のお客様への対応を可能なスキームといたしました。
 本サービスを通じて、地域企業の活性化のお役に立てるよう努めてまいります。

  ※ 『SPC』とは
地方銀行四行(当行・みちのく銀行・東北銀行・荘内銀行)が連携し、お客様の債権流動化・
ファクタリング支援を目的として、共同で中間法人を活用して設立された特別目的会社です。
共同化のメリットと各行の独自性を発揮した運営が実現でき、また、連携行が事務や費用を
分担するローコスト化の実現により、幅広い企業への対応が可能となっております。


 SPC一括ファクタリングのスキーム図


 【支払企業様のメリット】
 ・ 経費削減と事務の合理化(手形発行事務・印紙税の軽減)が図れます。
 ・ 手形の紛失・盗難等の事故防止ができます。
 ・ 同システム導入は支払企業様の高い信用力が前提となるため、自社の信用力を対外的に
アピールできます。
 
 【納入企業様のメリット】
 ・ 手形管理事務の効率化(期日管理、手形事故防止)が図れます。
 ・ 経費削減と事務の合理化(集金事務・領収書発行の負担軽減)ができます。
 ・ 低利な資金調達が可能となり、資金調達方法の多様化が可能となります。